伸叡月報最新号
当塾では、生徒さんへの指導記録にコメントを記入したうえで、
こちらの「伸叡月報」を添えて、毎月ご家庭にお届けしています。
2026年10月号

曇天や雨天の日が多かった9月とは打って変わり、10月に入って晴天の日に若干の暑さを感じつつも、朝晩の気温の低さに秋を実感させられる日々が続いていますが、生徒・保護者の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、ほとんどの中学校・高等学校では(一部は月明け早々に実施されましたが)10月中に定期テストが予定されています。高校生にとっては「全ての定期テストが勝負の場」だということがすでに身に染みていると思いますので、ここであまり多くを言わなくても大丈夫かと思います。存分に注力してください。
また中学生にとっては、高校入試の判定にも使われる5段階評定の判定材料となるだけでなく、前回の定期テスト以降に新たに学習した内容がどこまで実戦で使えるようになっているかを試す初めての機会となります。テストが始まるまでの間に、解き方を見ながら練習問題を解くレベルから、身に付けた内容で応用問題の解き方を考えるレベルにまで上げていきましょう。、
ただし、くれぐれも無理は禁物です。じゅうぶんな休息、時間の上手な使い方とともに、一日の中での、意識や集中力の上がり下がり傾向もつかんで、効率の良い日常活動ができるようにしていきましょう。
【教室からのお知らせ】
①
中高生定期テスト対策にお気軽にお越しください。
テスト開始1週間前から、平日午後3:30~午後9:30、土曜午後3:30~午後8:00に予約なしで在室できます。
全教科・課題持ち込み・質問OKです。
②
感染症対策を引き続きおこなってまいります。
手指消毒用アルコールを常備しております。ご遠慮なくお使いください。
【学習のアドバイス】
今回は社会(地理・歴史・公民)の学習法についてお話しします。
「社会は暗記科目だから、問題と答えを覚えてしまえば大丈夫」と、学校のワークでテスト範囲になった箇所をひたすら反復する「だけ」の人が少なくありません。確かに社会は暗記科目ですし、学校の定期テストで出る問題の多くはワークをおさらいした内容が頭に入ってさえいれば正解を書けるものなので、暗記の苦労さえ乗り越えれば、ある程度の点数を容易に取ることはできます。

ところが中学3年生になり、模擬試験を受けるようになると、試験前に復習したにもかかわらず、思うように問題が解けなかったと訴える受験生が多く現れます。定期テストと模擬試験とでは問題のレベルも出方も違うにせよ、せっかく覚えた膨大な内容を、模擬試験ではうまく生かすことができないというのは、当人にとっては残念なことこの上ないでしょう。
しかし、そのような答案を見てみると、一問一答式の問題はよくできています。これらは定期テストや学校ワークに多い、問いの文が短く、文中のキーワードを1つか2つ読み取れれば正解を(覚えていれば)容易に書ける問題です。とはいえ、模擬試験や入試本番の問題はそのような問題ばかりではありません。志望校のレベルにもよりますが、いろいろな条件をあわせて考える問題や、答えを1~2行でまとめる記述問題にも対応する必要がある場合は、一問一答式の問題演習で固めるだけでは不十分です。
一問一答式の問題演習は、細かい知識の整理のためにもちろん重要です。しかし同じくらい重要なのは、複数の単元や分野を横断する総合的な問題にも多く触れることです。例えば世界地理なら、アジア州の国ごと・地域ごとの特徴・産業などは一問一答式の演習で身に付けていき、次いで他の州についても同様に進めて、仕上げに、地理で最初に扱われた世界規模の内容を復習するとよいでしょう。さらに「地理のまとめ」問題も必ず演習しておきましょう。最初はただ覚えただけの大陸名・州・時差・気候について、細かい内容で裏打ちされることにより、世界地理の内容が記憶から知識になり、ひいては違う地域に存在しながらも共通するものや関連するものを見つけて頭の中で整理することで、知識が断片から体系になることが大いに期待できます。
もちろんこれは地理だけでなく、歴史や公民の学習にも当てはまります。特に歴史は、なぜ「○○時代」と呼ばれるかに注目すると、それぞれの時代の特徴や、何が原因で時代が変わったのかが見えてきます。ここでも「大まかに見る」→「細かく見る」→「もう一度大まかに見る」→「さらに広く見る」の要領で、もちろん一問一答だけでなく総合問題の演習を必ず行いましょう。さらに、模擬試験や入試本番では地歴公民すべてをまたぐ規模の総合問題も少なくありません。各種過去問の演習もしておきましょう。このような問題で正解できると、ライバルにきっと差をつけることができます。

そう言われてもやっぱり社会は苦手、という人もいるでしょう。社会の学習について、私が皆さんにいつも言っていることがあります。それは「地名がすべての基本」ということです。手始めに日本の都道府県名と八つの地方名はもちろん、平野と川、山地・山脈・山・盆地、続いて世界の大陸・州・海、おもな国・都市、それぞれの名前と場所をひとつひとつ覚えていきましょう。地理だけでなく、歴史や公民もすべてこれらの地名と場所を舞台として繰り広げられるものだからです。